甘い囁きに流されるまま、僕は大学を留年するまで…
感想・レビュー
タンクトップの肩紐がずれたまま、白いカーテン越しに差し込む昼下がりの光に照らされて、人妻が笑いかける。そんな「余裕」のある色気が、最初から最後まで引っ張ってくれた。8時間もの総集編で、普通はだれる。けどこれは、留年するまで続くという設定の「怠さ」が逆にリアルで、カットが変わるたびに別の女優が別の部屋で同じようなことを繰り返す。同じではないんだけど。水戸かなの場合はキッチンで、木下凛々子はベッドの上で、愛弓りょうはちょっと暗めのリビング。場所が違えば空気も違う。それを「囁き」で繋ぐから、観てる側がどっか浮遊しちゃう。引き算の美学ってやつか、露出が多くない分、声とか吐息のニュアンスに意識がいく。個人的に、神宮寺ナオのシーンが妙に残ってる。なんでかわからない。多分、笑顔の作り方が他の人と違った。明里つむぎは逆に、笑わない瞬間の方が印象深い。
総集編だから尺のバランスが気になったのは正直なところ。白石茉莉奈と大島優香は、もうちょっと見たかった。小松杏は逆に、短い時間で「こういう関係性」が伝わってきたから、これはこれで良かった。留年するまで、って言葉の重み。学生側の顔があんまり出ないのも、意識的なのかな。僕たちはあくまで「聞いてる側」に立たされる。囁きに流される、ってタイトルの意味が、ここでちょっとだけ怖くなる。
作品の見どころ
吐息が耳元に触れる距離感、これがこの作品の軸だと思う。カメラが顔に寄りすぎず、でも絶対に遠くない。まるで隣に座って一緒に画面を覗き込んでるような、そんな位置関係。人妻が何か言うたびに、呼吸がかかる範囲で男が反応する。言葉より先に、息が届く。淫語タイトルに入ってるけど、実際はもっと緩やか。囁き、って言葉が正しい。「いいよ」じゃなくて、「いいの?」みたいな、上がり気味の語尾。許してる感じではなくて、許しを請うような。ここのニュアンスが出演者によって全然違うのが面白い。
水戸かなは家事の手を止めて、振り向きざまに言う。木下凛々子は布団の中で、目を細めて言う。愛弓りょうは、もっと能動的。同じ「囁き」でも、誰が主導握ってるかが音の厚さでわかる。中出しのシーンも、派手な演出よりは、終わったあとの数秒間の沈黙が印象に残る。汗で張り付いたタンクトップの質感とか、カーテンの揺れとか、そっちを見せてくる。デジモってタグがついてる意味が、ここで実感できた。肌の質感、布の皺、唾液の光。全部が「近い」。ベスト・総集編のくせに、個別作品の空気を殺してないのが、まあ稀有かな。
こんな人におすすめ
密着してるのに、抱きしめ合ってるわけじゃない。そういう距離感が好きな人に届くと思う。腕を伸ばせば届く、でも伸ばさない。留年するまでの「ずるずる」とした関係性に、自分の過去を重ねちゃう人。淫語タイトルに釣られて期待しすぎると、ちょっと物足りないかも。逆に、台詞より間と呼吸を楽しめる人なら、8時間があっという間。人妻もので「若い子が押し倒される」展開に飽きた、あるいは、もっと日常の中での「流される」感覚が欲しい人。特に、一人暮らしの部屋で、昼間からカーテン閉めきれずに観ちゃうような、そんな気怠い休日のための作品。熟女タグがついてるけど、年齢より「年上の余裕」が欲しい人にも合う。総集編だからこその、色んな「余裕」を比較しながら、最後は誰か一つの囁きに溺れる。そういう観方ができる人に、ちょうどいい長さ。
作品情報
- 品番: JUMS00026
- 出演: 水戸かな, 木下凛々子, 愛弓りょう, 神宮寺ナオ, 白石茉莉奈, 明里つむぎ, 大島優香, 小松杏
- ジャンル: 4時間以上作品・ハイビジョン・独占配信・熟女
- メーカー: マドンナ
- レーベル: Madonna
- 発売日: 2023-06-23
- 配信: 高画質サンプル・本編配信あり
